奮闘記(5)レイアウト
今回は、ピボットテーブルのデザイン、項目の移動についての秘訣を紹介します。
このブログの内容を本にしました。2022年9月
ピボットテーブル/デザインの「レポートのレイアウト」の「表形式」を使います。
オプションで、「クラシックなレイアウト」に設定すると、ピボットフィールドの行列の項目の変更が、ドラッグだけで可能になります。
クラシックとは、Excel2003までの使用法になります。
解説書では、あまり説明されていません。
【 クラシックなレイアウトの効果】
①行列フィールドの項目移動が自由にできる
・・フィールドリストを使わずにドラッグで可能
②フィルタ・フィールドの各項目が、行・列フィールドの予備群として使える
③項目別のフィルタが使えるようになる(コンパクト形式では1項目のみ)
【対応の仕方】
①オプション/表示/従来のピボットテーブル レイアウトを使用する
(グリッド内でのフィールドのドラッグが可能)
② デザイン/レポートのレイアウト を「表形式」に変更
③ デザイン/ピボットテーブルスタイル/レポートのレイアウト ・・旧スタイル
一般的な設定・・フィールド リストを使ってピボットテーブル内でフィールドを配置する
ピボットテーブルでレポートを作るには、表示したい項目(フィールド)を、所定の箱(ボックス)にドラッグします。フィルターフィールド、行ラベルフィールド、列ラベルフィールド、値フィールドの4つです。
フィールド リストを表示して、項目を追加したり、配置換えをする、という説明になっています。 レポートの配置換えをするたびにするのは、面倒ですね。ピボットテーブルを実務に使おうとするほど、この煩わしさが生じます。
本には、きちんと説明されていませんので、ピボットおじさんの秘訣をご紹介します。
①オプション/表示/従来のピボットテーブル レイアウトを使用する(グリッド内でのフィールドのドラッグが可能)
という解説です。大事な説明がありません。 表示スタイル の標準設定がExcel2007から変更になり、 初期設定のままではフィールドの移動ができない形になってしまいました。ピボットおじさんは、 Excel2003(従来スタイル) のやり方で、頑固一徹!、悠々と項目の移動でレポートを作成しています。
なぜ、いちいちフィールドリストという遠回りをしなくてはならないのでしょうか。
② デザイン/レポートのレイアウト を「表形式」に変更
コンパクト形式 異なる行領域フィールドのアイテムが 1 つの列に表示され、異なるフィールドのアイテムを区別するためにインデントが使用されます。 コンパクト形式では、行ラベルで使用されるスペースが減り、より広いスペースを数値データに使用できます。 また、コンパクト形式では、[展開] ボタンと [折りたたみ] ボタンが表示され、詳細の表示/非表示を切り替えることができます。 コンパクト形式ではスペースを節約し、ピボットテーブルをより見やすく表示できるため、ピボットテーブルの既定のレイアウト形式として指定されています。
表形式 1 つのフィールドに 1 つの列が表示され、フィールド見出し用のスペースが設けられます。
従来スタイルは、「表スタイル」が標準でした。Excel2007以降、「コンパクト形式」が標準に変わり、見た目はスッキリしたように見えますが、ユーザーには使いにくくなった点が多々あります。ピボットテーブルを2007年以降に使い始めた方には、知られていませんが、ピボットおじさんは、従来スタイルを使うことを、お薦めします。
③ピボットテーブルのレイアウト フォームを変更する
◎項目の移動が各フィールド間など、ドラッグで可能になります!
①フィルタ・フィールドから、行フィールド・列フィールドとの項目の移動
②行フィールドと列フィールドとの入れ替え
③行・列フィールド内での入れ替え
④値フィールドの行・列方向の入れ替え
レポート フィルター領域でフィールドの表示
レポート フィルター領域でフィールドの表示 別の列を実施する前に、フィールドが追加されると、下、上に、まず、下に、上からレポート フィルター領域でフィールドを表示する] を選びます。別の行を実施する前に、フィールドが追加されると、上、下、最初にフィールドを表示、レポート フィルター領域の左から右に選択します。
追加の説明です。レポートフィルタのフィールド(項目)は、初期設定では上から下になっています。項目の数が崩れますので左から右、0→5とすると、2行で10項目が表示されます。10項目あれば、ほとんどの表は、フィールドリストを経由しなくても、ドラッグで変更が可能になります。そして、レポートフィルタの特徴、「フィルタ」が使えるので、データの検索の利便性が向上します。